幸せを願って
〜今も未来も、そして過去も〜

私たちは、訪問看護という仕事を通して、ご利用者さま一人ひとりの「幸せ」を願っています。

それは、ただ病気や症状だけを見るのではなく、その人がこれまで歩んできた人生や想い、これから過ごしていく時間にも、そっと寄り添うことです。

人生は、思い通りにならないことの連続です。
嬉しいことや楽しいことだけではなく、悲しみや悔しさ、寂しさ、不安を抱える日もあります。

それでも、人は人との関わりの中で、少し救われたり、笑えたり、「また明日も頑張ってみようかな」と思える瞬間があります。

そして、ときには、ずっと許せなかった過去の出来事さえも、「あの経験があったから今の自分がいる」と、少しずつ想いが変わっていく瞬間にも出会います。

私は、訪問看護という仕事を通して、たくさんの「生きる」を見せていただいてきました。

生きたいと思う いのち
死にたいほど苦しい いのち
最期まで、その人らしく生きようとする いのち

その一つひとつに、その人だけの物語がありました。

そして私自身も、この仕事を通して、「どう生きたいのか」を何度も考えてきました。

どうせ死ぬまで生きるのなら、限りあるいのちの時間を、不平不満ばかりではなく、自分なりの幸せや納得を感じながら生きていきたい。

完璧ではない自分も含めて、「これが私なんだ」と受け入れながら、人の中で悩み、笑い、支え合って生きていきたい。

そう思えるようになったのも、訪問看護という仕事に出逢えたからだと思っています。

看護の仕事には、優しさだけでも、強さだけでも足りない瞬間があります。

相手を想うあたたかさ。
きちんと向き合う誠実さ。
そして、ときには一緒に笑えるユーモアや遊び心。

私たちは、そのどれも大切にしながら、「一人の人」として関わっていきたいと思っています。

訪問看護は、医療であり、生活に寄り添う仕事です。

友達でも、家族でもない。
だけど、訪問の日に少し心が軽くなったり、「また来てくれるのが楽しみ」と思っていただけたり、そんな存在でありたい。

ご利用者さま、ご家族さま、地域の皆さま、そして一緒に働く仲間たち。

関わる一人ひとりが、自分らしくいられて、キラリと光る愛おしい時間を少しでも増やしていけるように。

これからも、嬉しいことも、うまくいかないことも、ときには人生の“えぐみ”までも味わいながら、その人らしく生きる時間に寄り添っていきたいと思っています。

ご利用者さま、ご家族さま、地域の皆さま、そして一緒に働く仲間たちと、キラリと光る愛おしい時間を重ねながら、あたたかさと、しなやかな強さを大切に、一緒に歩んでまいります。

どうせ死ぬまで生きるのなら。

その限りあるいのちの時間を、泣いたり笑ったり、悩んだりしながらも、「生きててよかった」と思える時間にしていけますように♪

訪問看護師 中村浩美

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